奇門遁甲・終身局:本命盤で一生の段階を読む
奇門遁甲はふだん、目の前の一事を問うために使います。どの方向へ進むか、いつ動くか。終身局は同じ体系を個人の命理に使うもう一つの用法で、生まれた瞬間から本命盤を立て、一生の段階を広げて見ます。体系は同じでも、問いの尺度はまったく違います。
この方法が見ているもの
完全な出生時刻で局を定め、九星・八門・八神・天干を九宮に配して本命盤を作ります。年干・日干・時干などの個人マーカーがどの宮に落ちるかで、その宮の門・星・神・干の組み合わせから一生の主題を読みます。続いて選択した段階モデルで段階カードに分け、流年ごとにイベント群を取ることで、「一生の構造」と「ある時期の引き金」を分けて見ます。
答えるのは長期の構造的な問いであり、「この事が来週うまくいくか」ではありません。
必要な情報
- 完全な生年月日と出生時刻(グレゴリオ暦)。時刻が正確なほど定局が安定します。
- 性別:段階が進む方向を決めるために使います。
- 出生地の経度:真太陽時で立てる場合のみ必要で、時計の時刻を現地時刻に換算します。
- 関心のある分野(任意):仕事・財運・婚姻・健康・学業・移住・家族・子女・協力から最大三つ。
盤の立て方は画面で選べます。転盤か飛盤、拆補法か置閏法、そして四柱分限・九宮行限・符使交替十年区分・十年干支大運の四つの段階モデルです。これらは口径の違いで、出生資料そのものを変えることはありません。
向いている質問
- 一生の全体構造とリズム:どの段階が主戦場で、どの段階が調整期か。
- ある主題の長期的な落とし所:仕事・財運・婚姻・健康がそれぞれどの宮に寄り、何に動かされるか。
- ある時期に注目すべき流年イベント群と、その引き金・反証。
- 一事だけではなく、奇門の体系で本命盤を見たいとき。
向いていない質問
- 出生時刻が不明、または「午前」「午後」程度しか分からない場合:定局が大きく歪むため、出生情報を必要としない方法のほうが適しています。
- 特定の日・週の成否を問い詰めること:終身局の粒度ではありません。
- 医療・法律・投資などの専門的判断の代わりにすること。
- 同じ資料で何度も立て直して違う答えを期待すること:口径が固定なら結果も固定です。
結果の形
- 本命九宮盤:九宮・九星・八門・八神・天干の落ち位置と、定局の情報。
- 個人マーカー:年干・日干・時干・値符・値使などがどの宮に落ちるかと、その意味の説明。
- 段階カード:選んだモデルで切った段階ごとの、開始・終了の年齢と年、主導宮位、主題、支える条件と制約する条件。
- イベント群:流年の範囲を指定すると、段階ごとのイベント群を、引き金となる事実・相互作用の分析・支持証拠・反証・自分で確認できる問いとともに示します。
- 解読:以上の証拠の等級に沿って、まず構造、次に段階、最後にその時期の引き金を述べます。
その限界
終身局は完全な出生情報に依存します。時刻や場所が欠けている場合、伝統的には仮の値で盤を立てますが、結論の信頼度は下がります。読むときは事実ではなく仮定として扱ってください。段階カードとイベント群は伝統的な取象で、「この時期に何が動きやすいか」を示すものであり、具体的な出来事の発生を保証するものではありません。
奇門は流派が多く口径差も大きいため、同じ出生資料でも起局法が変われば盤は変わります。画面には今回使った口径が表示されるので、結果を比べる前に口径が同じか確認してください。
どこから始めるか
すでに知りたいことがあるなら、そのままサイト内の流れへ進んでください。資料と質問を伝えると、システムが方法を提案します。奇門遁甲・終身局を自分で指定することもでき、本命盤・段階カード・解読が表示され、必要なら書き出して残せます。占卜迷指の流れでは、推演の手順と根拠が結果と一緒に示されます。
免責事項:本記事は伝統文化と民俗に関する内容で、娯楽と自己省察のためのものです。医療、心理、投資、法律、婚姻に関する意思決定の助言にはなりません。身分証番号や詳細な住所などの機微な個人情報は入力しないでください。不眠や不安、体調不良が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
出典
- 『奇門遁甲統宗』、ウィキソース:https://zh.wikisource.org/wiki/奇門遁甲統宗 (閲覧日 2026-10-25)
- 『煙波釣叟歌』、ウィキソース:https://zh.wikisource.org/wiki/煙波釣叟歌 (閲覧日 2026-10-25)